銘柄豚振興会は「ローズポーク」の生産振興及び流通の確立を図ることを目的に活動をしている。
活動の中で「ローズポーク」取扱店舗の指定と、「ローズポーク」飲食店の指定を行っている。
この事により知名度の向上と消費拡大を図っており、現在の販売指定店数は120店で年々増加してきている。販売店を限定する事で生産から流通にいたる一貫した管理が「ローズポーク」の品質を支えている。
「ローズポーク」は茨城県で造成した系統豚を利用し、指定された餌を子豚から親豚まで食べさせる条件をクリアした農場から出荷される豚肉である。(大麦を15%以上入った飼料でじっくり肥育するためやわらかで風味ある豚肉になる。)
生産者は衛生管理や出荷実績など、様々な厳しい条件をクリアした生産者のみが指定生産者となれる。
現在の指定生産者数は39名であり、茨城県内各地で生産されている。
飼養している種豚、与える飼料を統一する事で、斉一性のある豚肉の生産が可能となっている。
肉質は弾力があり、きめが細かく、柔らかいのが特徴。その理由はローズポーク専用飼料でじっくり肥育しているため、締りの良い赤肉の筋肉に混在する良質の脂肪(マーブリング)が光沢のある豚肉を作り出している。
消費者のニーズに対応して、生産段階において給与した飼料、使用した動物医薬品に関する情報を公表する「JA全農いばらき 豚肉のトレーサビリティシステム(ローズポーク)」に取り組んでいる。
もとより「ローズポーク」は厳しい条件をクリアしたものについてのみ表示が出来る豚肉であるが、生産現場において記帳された生産に関する情報をシステムに蓄積し、その情報を開示している。
消費者への安全・安心を担保するための取組みとして行われており、家庭のパソコンよりこの生産履歴情報は閲覧できる。
消費者との情報交流については「ローズポーク」が誕生してから約20年間地道に重ねてきている。
首都圏への販売指定店が徐々に増えた事により交流会への参加希望者は年々増加傾向にあり、「ローズポーク」のこだわりや生産状況などを広く消費者に理解していただいている。最近実施した交流会の参加者は約100名で「ローズポーク」を原料にしたウインナー作り体験と講習会が行われ、その後バーベキューや豚汁を試食し「ローズポーク」の美味しさを味わった。その他様々なイベントでの出店や、指定店店頭におけるフェアー・キャンペーンなども精力的に実施している。